今日は、ちょっと真面目な話。12月4日(火)に袖ケ浦市観光協会にて、会員向けの講習会に参加してきました。袖ケ浦市観光協会に入っている訳でなく、ある会員さんのホームページの運営のお手伝いをさせて頂いていて、その辺の話をしてほしいという事で、参加してきました。
袖ケ浦市役所です。ちなみに袖ケ浦市というのは、人口6万人ちょっとの市で、東京ドイツ村があります。財政の豊かな市としても知られ、千葉県内では、浦安市、成田市に次ぐ3番目という事です。
袖ケ浦市観光協会は、市役所内にあり、商工観光課の職員が事務を担当していていて、袖ケ浦市の観光情報が掲載されている袖ケ浦NAVIのサイトの活用などについてお話をさせて頂きました。
私の方は、約20分程度の話だったのですが、二部として、JTB総合研究所の方が講演した「インバウンド(外国人観光客)による地域の活性化について」というテーマの話がありました。
こちらの話がとても面白かったので、少し触れたいと思います。
【テーマ】インバウンド(外国人観光客)による地域活性化とは
~語学が苦手でも気にしない~
まずテーマとして語学が苦手でも気にしないというサブテーマを持ってこられるとかなりハードルが下がりますね。この研修会の大きな目的としては、以下の3点を挙げていました。
- 訪日外国人マーケットと自身の生活との関連を理解する
- 心のバリアーを無くす
- 異文化への理解度を深め、おもてなしの行動を実践する
この3点。まず、講師の方が言っていたことに、人口問題があります。よく言われていることですが、国立社会保障・人口問題研究所という機関によると、袖ケ浦市の2018年10月1日現在の人口は、63,601人となっていて、2025年には、60,638人、2030年には、59,738人、そして2045年には、54,875人になると言われています。
2045年には、現在の人口の86.2%になるという試算という事ですね。
そして、ここで大きな問題になるのは、一人あたりの年間消費額です。2013年の家計調査によると、一人あたり年間消費額は、124万円という事です。これは、大人も子供も赤ちゃんも含めた一人あたりの消費額ということなので、人口が1人減るという事は、地域で使うお金も124万円減ると考えられるということなのです。
この数字って結構衝撃的じゃありませんか?
124万円減ると考えると大きいですよね。
そこで目を付けたのが、経済活動を衰退させない為に活用したいのがインバウンドです。
外国人旅行者は、1回の旅行で、約17.6万円使うという事ですので、外国人旅行客を7名袖ケ浦市に呼ぶことができればそれで1人の人口減に充当されます。
外国人は、怖いから日本人で!という風に思われた方もいると思いますが、、国内宿泊旅行者が使うお金は、約5万円という事なので、27人分となりますし、日帰り旅行ですと、約1.6万円使うので、83人分という人数が必要とのことですから外国人旅行者がいかにお金を使うのか?わかりますね。
ここまでで結構なるほど!という感じだったのですが、じゃあどうすれば外国人観光客に来てもらえるの?そして、それには、どういう対応をすれば良いの?という事で…
異文化理解が必要・・・外国人というと・・・
- 時間を守らない
- 騒がしい
- 並ばない
- 物を捨てる
- 自己主張をする
- 枝を折る
など規則を守らないという印象がありますよね!?確かにそういうイメージありますし、事実そうなんでしょう。しかし、昔日本人もアメリカに旅行に行き、持ってきた梅干しをレストランで開けたり、タバコを吸い始めたりと色々とやってきたという歴史があるという事でした。
とはいえ、注意することは必要との事ですが、それでも相手のメンツをつぶさないように注意することが大事とのことです。
日本に来た外国人に会ったら…
アイコンタクトが大事!言葉ができなくてもアイコンタクトをすることで、なんとかなる!という事です。ただ、ちょっとこの辺は勇気がいる話ですけどね。私は、多少ですが、中国語を話すことができるので、中国人であれば、アイコンタクトできますが、英語が全く話せないので、アメリカ人っぽい方には、全然できてませんでした。
あとは、ざっくりと対応すること!
日本人は、細かいので、●●円とか言ってしまうけど、外国人には、高い、普通、安いみたいなざっくりでOKという事です。この辺は、日本人の律儀さが仇となってしまう部分みたいですね。
最終的なおもてなし
- 積極的に声を掛ける!
- 困っている様子の時は必ず!
- 道路でも観光地でも!
- まずは笑顔で!アイコンタクト
これを実践しましょうとのことです。
袖ケ浦市には、色々な隠れた観光資源もあるという事で、そういったことをアピールして、実際に来てもらった方には、上記のような対応をすることで、口コミなどで少しずつ観光客も増えていくという事でした。
私は、以前中国に仕事の関係で何度か行ったことがありますが、確かに日本との違いを思いっきり感じました。ただ、最初は中国語も全然話せませんでしたが、なんとかなるもので、その後少しずつ中国語が話せるようになってきたら、それはコミュニケーションをとるのが楽しいと思うようになりました。
今後、袖ケ浦市がインバウンドというものにどうやっていくのか?わかりませんが、冒頭言われた通り人口問題を考えると色々とやっていかなければならないのでは?と思いました。